40代ITプレイヤーの「家計が苦しい」は、キャリア設計のサインです
キャリア
12/22/2025
家計の苦しさは、実はキャリアからのシグナル
多くの40代ITプレイヤーが、こんな悩みを抱えている。
子どもの教育費がかさむ
住宅ローンの返済が重い
親の介護費用が現実味を帯びてきた
老後の2,000万円問題が頭から離れない
そして、こう自問する。「もっと節約しなければ」「支出を削らなければ」と。
しかし、本当の問題は「支出」ではない。「収入の設計」そのものなのだ。
家計管理で月5万円削減できたとしても、年間60万円。それでは、根本的な問題は解決しない。一方で、キャリアを再設計すれば、年収を200万円、300万円と上げることは十分に可能だ。
家計が苦しいという感覚は、実はあなたのキャリアからの警告シグナルなのだ。
39歳で気づいた「収入の天井」という現実
課長職として770万円。数字だけ見れば、決して悪くない。しかし、部長に昇格しても1,000万円が上限だと知った時、何かが変わった。
「このままでいいのか?」
IT業界20年。システム開発の最前線で走り続けてきた。プロジェクトマネジメントも、メンバー育成も、技術の研鑽も。やるべきことは全てやってきた。なのに、なぜ「天井」があるのか。
答えは単純だった。収入の頭打ちは、「あなたの能力」の問題ではなく、「あなたがいる場所」の問題だったのだ。
なぜ「ユーザーSIer」で収入が頭打ちになるのか
私自身、20年間をユーザーSIerで過ごした。事業会社の設立以来、最年少で管理職に抜擢され、100人以上のメンバーを育成してきた。外から見れば「順風満帆」なキャリアに見えただろう。
しかし、39歳で課長職として770万円に到達した時、ふと気づいた。
「このまま部長になっても、1,000万円が上限。それ以上は構造的に無理だ」
なぜか?
ユーザーSIerという組織構造には、収入の「天井」が内包されている。事業会社のIT部門は、あくまで「コストセンター」だ。収益を生まない部署に対して、企業は大きな報酬を払わない。これは個人の能力の問題ではなく、組織設計の問題なのだ。
逆に、ITコンサルティング会社は「プロフィットセンター」だ。クライアントから得る報酬が、直接的に社員の給与に反映される。PMO(プロジェクトマネジメントオフィス)コンサルとして転職した時、年収は850万円に。さらにITコンサルに移った時、1,000万円を超えた。
同じスキル、同じ経験。変わったのは「場所」だけだった。
収入頭打ちの3つの構造的要因
40代ITプレイヤーが直面する収入頭打ちには、3つの構造的要因がある。
要因1:組織の性質(コストセンター vs プロフィットセンター)
あなたがいる部署は、会社にとって「収益を生む部署」だろうか、それとも「コストを消費する部署」だろうか?
コストセンター(ユーザーSIer、社内IT部門):年収の天井は低い
プロフィットセンター(ITコンサル、SIベンダー、IT事業会社):年収の天井は高い
この違いは、あなたの能力とは全く関係がない。単に「組織の性質」が決定している。
要因2:昇進ルートの限界
課長 → 部長 → 役員。
この昇進ルートで上に行けるのは、ごく一部だ。そして、たとえ部長になったとしても、年収の上限は決まっている。
一方、コンサルティング業界では「マネージャー → シニアマネージャー → パートナー」という昇進ルートがあり、パートナーになれば年収2,000万円以上も視野に入る。
昇進ルートの「幅」と「上限」が、あなたの収入を決定している。
要因3:スキルの市場価値とのミスマッチ
あなたが持っているスキル(プロジェクトマネジメント、技術アーキテクチャ設計、チームビルディング)は、外部市場では高く評価される。
しかし、社内では「当たり前の業務」として扱われ、昇給には反映されにくい。
つまり、「市場価値と社内評価のギャップ」が、収入頭打ちの真因なのだ。
キャリア再設計の3つの選択肢
では、どうすればいいのか?
私自身が実践し、年収を770万円から1,000万円超に引き上げた方法は、以下の3つだ。
選択肢1:転職による「場所の移動」
最も即効性があるのは、転職だ。
私の場合:
ユーザーSIer(課長・39歳): 770万円
PMOコンサル(1年目): 850万円(+80万円)
ITコンサル(現在): 1,000万円超(+230万円)
転職先を選ぶポイントは、以下の3つ。
プロフィットセンターであること:収益を生む組織構造
昇進ルートが明確であること:マネージャー以上の道がある
市場価値が反映される評価制度:成果が直接的に給与に反映
特にコンサルティング業界は、40代でも「経験」が高く評価される。20年のプロジェクトマネジメント経験は、即戦力として扱われる。
選択肢2:副業による「収入ポートフォリオ」の構築
転職がリスクに感じる場合、副業から始めるという手もある。
40代ITプレイヤーが持つスキル(プロジェクトマネジメント、要件定義、アーキテクチャ設計)は、副業市場でも需要が高い。
具体例:
PMOコンサルティング副業:月10-20万円
技術顧問・アドバイザー:月5-15万円
オンライン講座・コンテンツ販売:月3-10万円
本業と副業を組み合わせることで、「収入ポートフォリオ」を構築できる。これは、収入の多様化によるリスク分散でもある。
選択肢3:学び直しによる「市場価値の再定義」
40代でも、学び直しは遅くない。むしろ、20年の経験がある今だからこそ、新しいスキルが活きる。
私が注目しているのは、以下の領域だ:
クラウドアーキテクチャ(AWS、Azure、GCP):需要が急増している
データ分析・AI/ML:ビジネス価値が高い
プロダクトマネジメント:エンジニアリング経験が活きる
学び直しには時間がかかるが、3年後の市場価値を見据えると、投資対効果は極めて高い。
「家計管理」と「キャリア設計」の両輪で考える
ここで重要なのは、「家計管理」と「キャリア設計」を同時に考えることだ。
家計管理の役割:支出の最適化
私自身、家計管理を特別に意識してきたわけではない。しかし、「余剰資金の運用」は常に実践してきた。
積立NISA:長期的な資産形成
確定拠出年金(iDeCo):税制優遇を活用した老後資金
持ち株制度:会社の成長と自分の資産を連動させる
これらは「攻めの家計管理」だ。支出を削るのではなく、余剰資金を「増やす仕組み」に投資する。
キャリア設計の役割:収入の拡大
一方、キャリア設計は「収入の天井を取り払う」ことに集中する。
転職で年収を200-300万円上げる
副業で月10-20万円の追加収入を得る
学び直しで市場価値を高め、3年後の年収を1.5倍にする
この2つを組み合わせることで、「家計が苦しい」という状態から脱却できる。
キャリアの棚卸しから始めよう
では、具体的に何から始めればいいのか?
まずは「キャリアの棚卸し」だ。以下の3つの問いに答えてみてほしい。
問い1:あなたの現在の市場価値はいくらか?
社内評価と市場価値は、しばしばズレている。転職エージェントに相談するだけでも、自分の市場価値を知ることができる。
具体的なアクション:
転職エージェントに登録し、現在の市場価値を確認する
同業他社の求人票を見て、自分のスキルがどう評価されるかを知る
問い2:今の会社で、年収はどこまで上がるか?
あなたの会社の給与テーブルを確認してほしい。部長、役員になった時の年収上限はいくらか?
もしその数字が「十分ではない」と感じるなら、転職を視野に入れるべきだ。
問い3:あなたが本当に大切にしたいものは何か?
年収だけがすべてではない。ワークライフバランス、やりがい、成長機会。何を優先するかで、キャリアの選択肢は変わる。
しかし、「家計が苦しい」という状態は、選択肢を狭める。だからこそ、まず収入を安定させる必要がある。
3年後の自分をイメージする
キャリア設計は、3年スパンで考えるといい。
1年目:現状把握と準備
市場価値の確認
転職エージェントとの面談
副業の可能性を探る
学び直しの計画を立てる
2年目:実行と調整
転職活動の開始(もしくは副業の本格化)
新しいスキルの習得
収入ポートフォリオの構築
3年目:成果の確認と次のステップ
年収の変化を確認
さらなるキャリアアップの検討
次の3年計画を立てる
この3年間で、あなたの収入は確実に変わる。そして、「家計が苦しい」という状態からも脱却できる。
最後に:キャリア設計は「投資」である
家計管理で月5万円削減することも大切だ。しかし、それ以上に重要なのは、「収入の設計」だ。
私自身、39歳で「このままではダメだ」と気づき、転職という決断をした。その結果、年収は230万円以上増え、さらに成長の余地も広がった。
キャリア設計は「投資」だ。時間もエネルギーもかかる。しかし、そのリターンは計り知れない。
あなたが今、「家計が苦しい」と感じているなら、それはキャリアからのシグナルだ。そのシグナルを無視せず、今こそキャリアの棚卸しを始めてほしい。
次のステップ
キャリアの棚卸しについて、もっと詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。
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